GWデビューで新人王も 吉田輝星に「完成されてる」の声
「ほぼ完成されているといっていい」
日本ハムのドラフト1位・吉田輝星(金足農)を、こう見ているプロのスカウトは多い。
最速152キロのストレートとスライダーは一級品。フォークやチェンジアップなど、落ちる球の習得など課題はゼロではないものの、パ球団スカウトは「背丈や投球スタイルを見ても、早実時代の斎藤佑樹がそのままプロに行くイメージがある」とこう続ける。
「斎藤は早実時代に完成されていた。早大に進学し、2年生までがピークだった。1年時は8勝2敗、防御率1.06。2年時は10勝3敗、防御率1.21。斎藤は大学卒業後のプロ1年目に6勝を挙げており、高校からプロ入りしていれば、プロの恵まれたトレーニング環境も後押しして、もっとバリバリやっていたはず。一方、吉田は斎藤よりもストレートの質がいい。あのホップする球はプロでも空振りが取れる。スタミナ豊富で、内角も強気に攻める。早ければGWくらいに一軍デビューし、1年目から7、8勝する力は秘めています」
日本ハムではダルビッシュが1年目の6月に一軍デビュー。5勝をマークしたが、プロ入り前の右ひざの故障や、プロ入り直後のキャンプでの「パチスロ喫煙事件」による謹慎がなければ、もっと早くにデビューしていたとの見方もある。
高卒1年目で7、8勝もしようものなら、新人王も射程圏に入る。