雄星に強力後ろ盾 サイ・ヤング賞ヘルナンデスは超親日家
新人左腕は同僚に恵まれたようだ。
メジャー公認球に苦戦するマリナーズ・菊池雄星(27)に、救いの手を差し伸べるナインが後を絶たないからだ。
17日(日本時間18日)にはキャッチボールの際、昨季10勝の先発右腕マイク・リーク(31)から、チェンジアップの球離れが早いとの指摘を受けたという。
イチロー(45)にはボールが滑る原因はキャンプ地アリゾナが乾燥しているためと説明され、「(本拠地)シアトルに行ったら大丈夫だから」と励まされた。
菊池は、入団会見で流暢な英語で自己紹介したように、ナインとのコミュニケーションには不自由していない。クラブハウスでは自ら積極的に同僚選手に話しかける姿が頻繁に目撃されている。通訳を介さずにコミュニケーションを図るルーキー左腕にナインは好意的で、リークがアドバイスしたのも、英語が通じる気軽さもあったからだろう。
早くもチームに溶け込んでいる菊池にとって、イチロー以上のバックアップを期待できそうなのが元エース右腕のフェリックス・ヘルナンデス(32)だ。「キング」の愛称で知られる2010年のサイ・ヤング賞投手は一時期、イチローとの不仲をささやかれたが、実は親日家。かつてヘルナンデスと先発2本柱を形成した岩隈(現巨人)は遠征先で、寿司をつまめる日本料理店に一緒に足を運ぶ機会が多かったという。