相手は格下ゆえに サニブラウン日本選手権で記録更新の目

全米大学選手権 男子１００メートル決勝で、９秒９７の日本新記録をマークして３位となった（Ｃ）共同通信社

　先週の全米大学選手権では他大学の選手に先行を許して追う展開になりながらも、最後まで安定した走りを披露。日本新を叩き出したが、もともと、リードされると、ライバルの背中が視界に入り、力んでフォームを乱して平凡なタイムに終わることも珍しくない。

　これまで課題とされたスタートは、低い姿勢のまま出ることによってスムーズな加速ができるように改善した。肝心のスタートでミスしなければ、桐生らを序盤から引き離して、フォームやピッチを乱さずに安定した走りが期待できる。

　国際陸連が１２日（日本時間１３日）に発表した最新の世界ランキングで、サニブラウンは前回の３６位から２９位に浮上。日本勢では桐生（１１位）、山県（１８位）に次ぐ３番手だが、日本選手権終了後はさらにランクを上げそうだ。