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宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

飛ばしより頭脳 メジャーで自滅の日本プロに足りないもの

公開日: 更新日:

 つまり頭脳をフルに使ったマネジメントを競うのがゴルフの本質である。

 ペブルビーチは距離こそ短いが、要所要所にバンカーが配置され、狭いフェアウエーに、粘りのあるラフが生い茂り、転がりが不規則になりがちなポアナ芝の小さいグリーンに加え、海風がハザードとなる。つまり、パワーではなく、フェアウエーキープと、巧みなパッティングでしのいでいくコースだ。

 ところが日本選手は「飛ばさなくては勝負にならない」とティーショット、あるいはグリーンを狙うショットを振り回し、ラフやバンカーに入れて、スコアを崩していく。

 優勝を争った選手の多くはティーショットにドライバーを使わず、FWやアイアンで確実にフェアウエーをキープする作戦が目立った。勝ったウッドランドは4日間でボギーはわずか4つ。パットがスコアに貢献した数値「ストローク・ゲインド・パッティング」はプラス8.29(ランク2位)と手堅いプレーで3連覇を狙ったB・ケプカに3打差をつけて逃げ切った。

 このようにメジャーはパワーより頭脳プレーが勝敗を左右する。だが日本選手は何度挑戦しても、飛距離にこだわり、海外に出ていくと肝心のゲームプランをぶち壊して自滅を繰り返している。

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