パット以外にも欠点…松山英樹メジャー制覇へ多すぎる課題
【全米オープン】最終日
最終日も名物の強風が吹かず、グリーンはソフト。ぺブルビーチGLらしからぬ絶好のコンディションの中、松山英樹(27)は首位と10打差の1アンダー23位発進。この日は6バーディーを奪ったが、6番のトリプルボギーが痛かった。
5番のバーディーで2アンダーとした直後のドライバーショットは右の海岸(ペナルティーエリア=PA)に落とし、崖越えの第3打もグリーン右手前の深いラフへ(PA)。第5打はグリーンをこぼし、アプローチは1.2メートルオーバー。ダブルボギーパットはカップに蹴られた。
松山がメジャーで優勝を争ったのは2017年全米プロが最後。この時は首位に1打差2位タイから逆転Vを狙い、一時単独首位に立ったが5位タイに終わった。悔しさと不甲斐なさに号泣し「気持ちの部分も、もっと成長しないといけない」と語ってから、メジャー7大会でベスト10入りは一度もない。
原因は多々あろうが、簡単にボギー以上をたたく雑なプレーもその一つ。今大会も1イーグル、19バーディーを取りながら、1トリプルボギー、2ダブルボギー、12ボギーだった。コンディションがよく攻めのゴルフが求められる中、確かにバーディーは量産したが、これだけ簡単に貯金を吐き出せば勝負にならない。松山の欠点はパッティングといわれるが、4日間のフェアウエーキープ率は59%(56分の33)、パーオン率65%(72分の47)。メジャー優勝には課題が多すぎる。
▼松山の話
「今週はアプローチがうまくいかず苦しい流れだった。今度来るときは傾斜地からのショットをしっかり打てるようにしたい」