酷暑の東京五輪で最も危険…50km競歩はマラソンより過酷
関東地方も梅雨が明け、本格的な夏がやってきた。30日の東京の最高気温は33.6度。8月になれば「災害レベル」といわれる猛暑日が続くことになる。
くしくも来年の今日(31日)は、東京五輪陸上男子20キロ競歩(スタート6時)が行われる。男女20キロ競歩は二重橋前からスタートし、皇居外苑の1周1キロコースを折り返す。男子50キロ競歩(同8月8日5時30分)も発着点は20キロと同じ二重橋前。北側・大手門、南側・祝田橋の1周2キロを折り返す。コースは路面温度の上昇を抑える遮熱舗装が施され、ミストシャワーも設置されるそうだが、どこまで効果があるのか疑問だ。炎天下で2キロコースを25周する単調な50キロ競歩は、東京五輪で「最も過酷な競技」といわれている。
日本の男子競歩は近年、入賞やメダル獲得は当たり前というほどレベルが高くなった。直近5年の国際大会を見ても、20キロでは2016年リオ五輪で松永大介が7位。50キロは15年世界陸上(世陸)で谷井孝行銅、荒井広宙4位、16年リオ五輪で荒井が銅メダル。17年世陸も荒井銀、小林快が銅だった。9月27日開幕の世陸(カタール・ドーハ)も、50キロの日本代表(勝木隼人、野田明宏、鈴木雄介)3人はいずれもメダル候補に挙げられている。