村上、坂本、ソト…セの本塁打王&打点王争い 獲得は誰?
■心理的に有利なのは
この点、残る2人はいささか厳しい。2番の坂本勇は、1番亀井が8月は打率・200と落ち込んでいる。主に3~5番を打つソトは、今後も2番の筒香より後を打つことになるだろう。その筒香もここ最近は調子を落とし、8月は打率.208だ。
当然、データ以外の要素もある。評論家の高橋善正氏が言う。
「心理的にはヤクルトの村上が有利ではないか。チームは最下位でCS出場も厳しい状況。チームの成績に重圧を感じることはない。結果も出しており、心身ともに充実しているでしょう。首位の巨人はもちろん、2位のDeNAもまだ優勝の可能性が残っている。残り6試合の直接対決では、坂本とソトに対するマークはそれぞれ厳しくなる。坂本は下半身のコンディション不良が懸念。ここ数試合のように途中交代が多くなれば、それだけ打席が減りますから」
村上が2冠なら、1939年の川上哲治(打率、打点)に次ぐ史上2人目の10代2冠王。本塁打王なら10代初の快挙となる。