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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

近本も梅野も…侍Jに一人も選ばれない「阪神の七難」

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 もっとも、それで貯金1の3位なのだから、不思議な強さがあるのだろう。リーグトップのチーム防御率がその要因だろうが、だからといって突き抜けた投手は一人もいない。

 阪神はそこそこ優れた小兵の野手だけでなく、そこそこ優れた中継ぎ投手を輩出する力にも長けているようだ。

 この「そこそこ育成」こそが阪神のストロングポイントと言われればそうかもしれないが、思えばこの傾向は1990年代から変わっていないから、私としてはマンネリ感が否めない。

 いくら周囲がCSで盛り上がろうが、ここから脱却できない限り、私は興奮できなくなってしまった。なんだか不感症みたいだ。

 だから、最近はスポーツニュースを見ると、自分だけ阪神ファンから取り残されたような気がしてしまう。

 例えば阪神のCS進出が決まった翌日、ネット上は歓喜に叫ぶ虎党タレントたちのニュースが多く見られたが、私は少々げんなりしてしまった。

 虎党タレントたちの歓喜は、どれも横並びで一色だから、私がおかしいのだろうか。

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