奇策ベイvs正攻法の虎 CS1stステージの注目はベンチワーク
両監督が第1戦の先発を明言した。2位DeNAのラミレス監督は初戦に左腕の石田健大(26)を起用する。チーム最多13勝の今永は「1日(試合)以上投げてもらう可能性がある」とブルペン待機させるという。
石田は今季、横浜スタジアムで18試合に登板。41回を投げて3勝負けなし。防御率1・98と好投している。阪神戦に限れば7試合(7回3分の2)で4ホールド。防御率は0・00。指揮官は初のホーム開催に「データに基づき、ベストの戦略を立てて望む」と言った。
一方、阪神の矢野監督は、「うちは西で行きます。うちの一番の強みは投手陣。最少失点で抑えられるように考えながらやっていく」と語った。
西は今季26試合に登板し10勝8敗。防御率2・92。DeNA戦は4試合で1勝1敗、防御率1・88。こちらも相性は悪くない。
ラミレス監督は時に、ファンも「え!?」と驚く選手起用をする。今回の石田先発もそうだ。
阪神はリーグ最少の得点力(538)のため、矢野監督はスクイズのサインをよく出すものの、采配はオーソドックス。そう言えば聞こえはいいが、要するに打てる手がほとんどない貧打線。2勝勝ち抜けのファーストステージは初戦の勝利が大きくものを言う。対照的な監督のベンチワークにも注目だ。笑うのはどっちか?