近本も梅野も…侍Jに一人も選ばれない「阪神の七難」
阪神がCSファーストSでDeNAを倒し、巨人とのCSファイナルS進出を決めた。
今季の阪神はAクラスの3位に滑り込み、CSでもそれなりに盛り上がっているものの、チームとしての課題は改善されないままだ。
盛り上がりに水を差すのは承知の上だが、あえて書いておきたい。その課題を端的に示したのが、先日発表された侍ジャパンの新メンバーだ。その28人の中に阪神の選手は一人も選ばれなかった。関西では大人気のルーキー・近本光司や正捕手の梅野隆太郎も侍ジャパンからは声がかからず、鉄壁と評される中継ぎ投手陣からも誰一人招集されなかった。
もちろん、福留孝介や糸井嘉男、藤川球児といった、かつての侍ジャパンを支えたベテランの大選手はいる。だけど、福留と糸井はそもそも生え抜きではない。本当は打の大山悠輔や投の藤浪晋太郎あたりが「選ばれるだけの選手」になっていてほしかったが、それもかなわなかった。今の阪神には球界を代表する選手が一人もいないのだ。
■そこそこ育成には長けているが…