アリゾナ、フロリダでの公式戦実施案はTV局と政権への配慮
公式戦の開幕日を延期した大リーグの中でにわかに持ち上がったのが、「スプリング・トレーニングの開催地であるアリゾナ州とフロリダ州で公式戦を行う」という案だ。
新型コロナウイルス感染症の終息の見通しが立たず、有効なワクチンも未発見の段階だけに、関係者の間からは時期尚早の声が上がっている。
また、各球団のスプリング・トレーニングの実施場所が自動車で1時間以内の場所に集まっているアリゾナ州に比べ、フロリダ州の場合は州の全域にわたってスプリング・トレーニングが行われているなど、選手の移動が障害となることは否めない。
さらに、両州には公式戦を実施できる野球場が26カ所あるものの、夏の暑さをしのげる全天候型の球場はフロリダ州がトロピカーナ・フィールドとマーリンズ・パーク、アリゾナ州がチェイス・フィールドのみという点も、夏の酷暑を考えれば不安要素となる。
それにもかかわらず、こうした案が検討されているのはなぜだろうか。
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