FA移籍の楽天・鈴木が上り調子 古巣ロッテの鼻を明かす日
ロッテからFA移籍した楽天の鈴木大地(30)が19日の開幕に向けて調子を上げてきた。
10日の西武戦。二回の第1打席で相手先発・今井の150キロを鋭く振り抜き、右翼席中段へ先制アーチを放った。七回には左翼線へ技ありの二塁打。「感触は良かった。でも、打撃は良くなったり、悪くなったり。明日になると違ってくる」と気を引き締めた。
2日の練習試合再開から10タコと精彩を欠いたが、ここ3試合で9打数4安打と上り調子。複数のポジション、複数の打順を高いレベルでこなす新戦力のユーティリティーぶりは、三木新監督率いる今季の楽天のキーマンに挙げられる。ロッテOBが言う。
「加えて、人望があり、抜群のキャプテンシーもあると評された鈴木の流出はさぞ痛手だろうと、今春のロッテのキャンプで首脳陣のひとりに水を向けた。すると、『キャプテンシーですか……。外からの評価と中の評価は違うものですからね』との答えが返ってきた。移籍したことで遺恨が生まれたのかもしれないね」
楽天からはFAで美馬がロッテに移籍。今季の2球団の戦いは見ものだ。