全米OPはマンハッタンから40km「本当に客入れるの」と話題
【ザ・メモリアルトーナメント】第2日
今年の全米オープンゴルフはコロナ禍により、当初の6月から9月17日に開幕が延期されたが、会場(ウイングドフットGC西C)の変更はない。大会を主催するUSGA(米国ゴルフ協会)は、ニューヨーク州やPGAツアーなどと、ギャラリーを入れるための検討を始めている。この方針について、ゴルフライターの吉川英三郎氏がこう解説する。
「ウイングドフットGCで全米オープンが開催されるのは2006年以来。前回は現地で取材しましたが、マンハッタンから約40キロと遠くないので、今回も多くのギャラリーが訪れることが予想されます。全米オープンから有観客にしたいのは、昨年からチケットを販売していることや放映権などの収入面以外に、無観客で大会を行っているPGAツアーの思惑もあるでしょう。ナショナルオープンでギャラリーを入れたら、通常の冠大会で有観客を解禁しやすいですから」
とはいえ、ニューヨークは全米で新型コロナウイルスの感染爆発が続いている州だ。すでに死者の数は3万人を大きく超えている。有観客はあまりにリスクが高い。現地では「ゴルフ好きのトランプの強い希望じゃないか?」という声もあるそうだが、ギャラリーを入れるとなれば、厳しい感染予防が求められる。