著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

<4>ロシアへの思い残し、ブラジルW杯後に代表引退を口に

公開日: 更新日:

 同年は原因不明の吐き気に悩まされ、2010年突入後は代表チーム自体が低迷。南ア直前に岡田監督が超守備的戦術に舵を切ったことで最終的に右SBは駒野が担った。決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦でPKを外し、号泣する彼を内田は複雑な思いで見守っていた。

「監督の信頼を得られなかった。外された時点で気持ちのどっかが切れちゃった」と本人は後に本音を吐露したが、その分ブラジルまでの4年間はフル稼働した。シャルケでブンデスリーガや欧州CLを戦いながら、毎月のように日本を行き来するのは、心身両面の負担が非常に大きい。

■二足のわらじを履いて…

「せっかくドイツに来たし、一生懸命やらないともったいないから」と彼らしい言い回しで思いを語ったが、二足のわらじは本当に大変だったはず。努力が2度目のW杯で実ればよかったが、本番4カ月前に右ひざを負傷。強引に間に合わせ、ボロボロになるまで走り続けた。が、チームはブラジルで勝ち点1を手にするのがやっと。指宿、フロリダでの過度な練習、ベースキャンプ地イトゥと試合会場との移動距離や寒暖差など多くの失敗要因が挙げられた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した