虎糸井もはや不良債権 去就はドラフトでの近大・佐藤次第
阪神ファンもため息が絶えなかっただろう。
4連勝で敵地・東京ドームに乗り込んだ阪神は3―6で敗戦。自力優勝が消滅し、巨人のマジック38点灯をアシストする始末だった。
戦犯のひとりは、この日、「7番・右翼」でスタメン出場した糸井嘉男だ。2打数無安打、お馴染みになったまずい守備もあって3打席で途中交代した。今季は打率・238、1本塁打、14打点。衰えは顕著である。
阪神は2016年オフに、4年総額18億円といわれる大型契約で糸井を獲得。走攻守で大暴れしてもらいたいとのもくろみは完全に外れたと言っても過言ではない。阪神OBが言う。
「入団1年目の17年に古傷を抱える右膝を故障、18年6月には死球を受けて右足腓骨を骨折した。昨年10月には左足首を手術、今も右膝の状態が思わしくないようです。常にケガとの闘いが続き、フルで働いたシーズンは一度もない。バカスカ打ってくれればまだしも、守備、走塁で足を引っ張るプレーも目立つ。在籍2年目あたりから、球団と親会社の上層部の間には、大型契約をした選手としては割に合わない、との声が出ていました」