日本球界復帰の巨人で犯した2つのミス 踏ん張りが利かない
2009年12月、僕は07年以来、3季ぶりに日本球界に復帰しました。
なぜ、古巣のロッテではなく巨人かといえば、帰国するとき、一番最初に声をかけてもらったからです。
この連載で以前、書いたように、僕は東京ガスからロッテを逆指名した時も、ロッテからインディアンスに移籍した時も「最初に手を挙げてくれた球団」を選択しました。いの一番に声をかけてくれるということは、それだけ僕を必要としてくれていると思うからです。
しかし、巨人では結果を出すことはできませんでした。10年は12試合に登板して勝ち負けなしの1セーブ、防御率5・14。7月に2度目の二軍落ちを通告されると以降は一軍に呼ばれることなく、その年のオフに戦力外となりました。
自分でも不本意極まりない成績でしたが、巨人ならではのプレッシャーに悩まされたわけではありません。
ひとつはメジャーと日本のマウンドの違いです。2年間プレーしたアメリカのマウンドは硬く、僕もそれに慣れ切っていました。ところが、日本のマウンドはメジャーと比べると軟らかく、踏ん張りが利かない。日本にいた時はまるで気にしていなかったのに、これが厄介でした。