NBAウィザーズ八村塁にも容赦なし 新加入MVPは“鬼軍曹”
米プロバスケットボールNBAウィザーズの八村塁(22)がレベルアップしている。
日本時間9日の練習後にリモート会見したスコット・ブルックス監督は「ルイ(八村)はシューターとして成長した」と、課題だった3点シュートの向上に目を細めた。5日のキャンプイン直前に、ポイント・ガード(PG)ラッセル・ウエストブルック(32=前ロケッツ)が加入し、同監督は「彼(ウエストブルック)の周りには3点シュートを決められる(八村も含めて)4人の選手がいるという状況もあり得る」と話した。
とはいえ、安閑としてはいられない。エースPGだったジョン・ウォールとの交換で移籍したウエストブルックは巧みなパスに定評があり、サンダー時代の2017年にMVPを獲得。入団会見で「コートに立てば常に全力を尽くすのが自分のスタイル」と話した通り、闘志むき出しのプレーで相手を圧倒するだけでなく、味方にも容赦のないことでも知られるからだ。
これまで在籍した2チームでもオフェンスやディンフェンスのフォーメーションを崩したり、安易なパスミスをした選手にはコート上でも罵声を浴びゼることも珍しくなかった。
今季の八村はウエストブルック、ブラッドリー・ビール(27)に次ぐ攻撃の第3オプション。2017-18年シーズン以来3季ぶりのプレーオフを目指す上でも、八村には昨季以上に高いレベルでのプレーが要求される。鬼軍曹のようなベテランPGにコート上で絞られるケースが増えそうだ。