ソフト千賀は最後の好機…ポスティング巡り球団と再激突か

公開日: 更新日:

 今年こそ、今年こそと思い続けて幾星霜。今オフこそ、夢はかなうのだろうか。

 毎年のように球団にポスティング容認を訴え続けているソフトバンク千賀滉大(28)。今キャンプは両足ふくらはぎのコンディション不良のためリハビリ組で調整を続けており、16日、初めてブルペン投球を行った。

 捕手を座らせて15球を投げただけとはいえ、最速153キロ。昨季投手3冠(11勝、149奪三振、防御率2・16)の実力者は焦ることなく、実戦に向けて牙を研いでいる。

 順調なら今季中に国内FA権を取得する千賀。ポスティングなら球団に譲渡金が入るものの、海外FAとなれば一銭にもならない。球団にとって、今オフがポスティングを許可する最後のチャンスだろう。

 世間では「金満」と思われているソフトバンクだが、内情を知る球団OBは「親会社の資金力はともかく……」と、こう続ける。

「球団は独立採算制ですからね。特にコロナ禍で無観客試合の多かった昨季は他球団の例に漏れず大赤字。ソフトバンクは選手年俸も高く、出費もバカにならない。去年のコロナ禍でここ数年分の黒字が吹っ飛んだとも聞いている。メジャーから評価されている千賀なら、譲渡金も高値を期待できるので、長年の夢もかなうかもしれない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ