鶴竜引退で「横綱不在」秒読み…デメリットよりメリット大

公開日: 更新日:

 親方のひとりは「もちろん横綱空位は痛いですよ」と、こう続ける。

「しかし、1年間土俵に上がれないようでは看板としての務めすら果たせていません。横綱の給料は最低でも年間3384万円。あくまで最低額なので、2人合わせて7000万円以上の出費です。昨年度はコロナ禍による無観客や観客制限、巡業中止などが相次ぎ、50億円の大赤字。その上で、本場所に出もしない力士にこれだけの給料を払い続ける方がマイナスですよ。中でも白鵬は過去に万歳三唱や審判批判をするなど現在進行形で横綱の地位を汚し続けている。横綱不在のデメリットよりも、そうした横綱が土俵を去るメリットの方が大きいということです」

 横綱といえば土俵入りが名物だが、特に白鵬のそれは協会や全国の好角家から「型も何も我流に解釈しすぎてメチャクチャ」と評判が悪い。

 協会も横綱空位による人気、注目度の低下は織り込み済み。「出ない横綱」を2人も抱えるくらいなら、いない方がマシというわけだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド