巨人・菅野が3敗目…危険な“ぶっつけ復帰”で払う3つの代償

公開日: 更新日:

 確かに突貫工事だった。当初は二軍戦で調整登板を行う予定だったが、5月30日に1カ所打撃に登板しただけでこの日を迎えた。戸郷が中4日で登板するなど先発投手陣は火の車。そんな窮状を受け、いつまでも休んでいられない、とばかりに、ぶっつけ復帰を選択していた。

■「責任感が強い男だけに…」

 最速は151キロながら、直球のほとんどは140キロ台後半にとどまった。2012~19年に巨人の一軍バッテリーコーチなどを務め、この日の登板を現地で見た秦真司氏がこう指摘する。

「コントロールはそこそこでしたが、智之が完調なら直球は常時150キロを超えてきます。久しぶりの復帰登板ということを差し引いても、球威がありませんでしたね。投手は肘を痛めると、怖さが残り、思い切って腕が振れなくなることがある。本来なら完治させてから投げて欲しいが、巨人は今、投手陣が苦しいので、そうも言っていられない。責任感が強い男だけに、多少違和感が残っていたとしても、復帰を志願した可能性は十分あります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド