錦織圭は天敵に屈し全仏8強逃すも“収穫”のストレート負け
また、天敵に屈した。
テニスの全仏オープンは6日、男子シングルス4回戦を行い、世界ランキング49位の錦織圭(31)が同6位で第6シードのアレキサンダー・ズベレフ(24=ドイツ)にセットカウント0-3で敗退。2019年大会以来2年ぶり4度目の8強進出はならなかった。
計8度のブレークを許して1時間54分でコートに散った錦織は「1セット目で流れをつくらせてしまった。深い球でディフェンスされた」と振り返った。
これでズベレフ相手に1勝5敗。今年だけでも3連敗を喫した錦織は「『またこいつに負けた』というのは引っ掛かる。マイナス面が多いかなと思います」と悔しさを隠さなかったが、天敵相手に随所に意地を見せた。
錦織はサーブ直後にドロップショットを繰り出すなど、相手の隙を突くプレーで幻惑。追い込まれた第3セットでは、上下左右への揺さぶりで相手のミスを誘うなど、緩急織り交ぜた攻撃で対抗した。
度重なる故障や新型コロナウイルスにも感染した錦織にとって、試合勘を取り戻すことが求められている。完敗を喫したとはいえ、互いに手の内を知り尽くしたライバルを相手に多彩なショットを繰り出したのは今後につながりそうだ。