エンゼルス大谷翔平を悩ませる“滑り止めポリス”と「敵将の横やり」
ブルージェイズ・ゲレーロJr.とともにア・リーグ本塁打王争いを繰り広げる大谷の長打力には白旗を揚げる敵将、相手投手は少なくない。中にはあからさまに勝負を避けて四球で歩かせるケースも目立ってきた。とはいえ、他球団の指揮官が、大谷の二刀流での活躍をこのまま指をくわえて見ているはずはない。投手大谷を攻略するため、ジラルディ監督のようにイニング途中にクレームをつけて、精神的な揺さぶりをかけるなど、あらゆる手段を講じるのは確実だ。
今季の大谷はマウンド上で精神的なもろさを露呈したことがあった。
今月12日のダイヤモンドバックス戦では五回2死一、二塁の場面で、二塁への牽制をボークと取られ、ピンチを拡大。直後にも投球動作に入る前に静止していなかったと判断され、2度目のボークで失点した。
不可解な判定からリズムを崩した大谷は暴投で追加点を許して、この回を投げ終えたところで降板した。感情をあらわにする傾向があるだけに、敵将の横やりには注意が必要だ。