今平周吾が逆転V ショットメーカーが手に入れた海外で戦う「飛距離」という武器
「フジサンケイクラシック」最終日に7バーディー、ノーボギーの64で回り、3打差3位発進から見事な逆転劇を演じた今平周吾ですが、今年の春先はスイングに悩んでいました。
負けず嫌いな性格で、2019、20年と連続出場したマスターズに、今年は出場できない悔しさもあったと思います。
これまでメジャーに挑戦して、何度も予選を通過できないもどかしさから、海外で戦うにはもっと飛距離が必要だとオフは体づくりに取り組み、全身が見違えるようにムキムキになりました。ボールを飛ばすための体はできたけれど、その反動で体のキレがなくなっていたのです。
■春先にアイアンに悩む
6月の日本ツアー選手権で今平を見た時に、ショットメーカーなのにアイアンはフック系が強くなっていました。
会場で、「今年はアイアンを引っ掛けてうまくいかない」と無口な今平にしては珍しく苦しみを打ち明けてくれました。
「早く勝ちたいだろう。賞金王を取りたいだろう」と話しかけると、「はい、そうです」という返事がきました。