紀平梨花を追い込んだ故障、コーチ変更、不運…全日本欠場で北京五輪断念の可能性
実際、右足のつま先から着氷するルッツやフリップを跳ぶ際に支障を来しているとの話もある。
■今年9月にようやくカナダ入り
そんな紀平は今年9月、北京五輪を迎えるにあたり、羽生結弦と同じカナダ人コーチのオーサー氏に師事。練習拠点をカナダに移した。フィギュアで重要視される表現力アップに取り組みたいとの思いが強かったようだが、フィギュアに詳しいスポーツライターが言う。
「今の女子フィギュアは10代のロシア勢が上位を独占。ただでさえ、メダル取りが厳しいと言われている。その調整過程でコロナ禍の影響を大いに受けた。指導を巡って確執がささやかれた浜田コーチからオーサーコーチへの変更は昨年6月にも浮上したが、コロナ禍でカナダへの渡航がかなわなかった。今年9月にようやく、カナダ入り。しかし、オーサーコーチは教え子が多く、いくら紀平といえども、細かいところまでタッチできない上に、コロナによる渡航規制で今大会は来日できなかった。北京五輪出場に限定すれば、コーチ変更が裏目に出るかもしれません」