それにしても情けないのが貴景勝だ。2日目も明生に負けており、この2日間で3敗したも同然。しかも、この日は同じ大関の正代もあっさりと土俵を割り、揃って黒星となった。
「力自慢でまわしの位置も低い貴景勝にとって、はしっこい宇良はくみしやすいはず。実際、この一番までは通算7勝1敗とカモにしていた。あえて言うならば貴景勝の精神的なもろさ。特に取り直しの一番は頭に血が上って、立ち合いで吹っ飛ばすことしか考えていなかったのだろう。そこを逆手に取られた」(ある親方)
横綱照ノ富士は無傷の3連勝。きょう13日、右足首の負傷で休場を発表した貴景勝は、打倒横綱の前にまずは来場所のカド番脱出を心配した方がいい。