CB冨安離脱に打つ手なし…森保J“負傷連鎖”で露呈したレギュラー固定の大弊害
「森保監督が頑なにレギュラーを固定して戦ってきたことの弊害です」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が言う。
「森保監督は、就任当初から『ラージグループ』というワードを使い、欧州から代表経験豊富な選手、国内から将来性のある若手など多くの選手を呼んで競争させ、メンバーを入れ替えながらグループを大きくして代表チーム全体のレベルアップを図る──という目算があった。しかし、実際はいつも固定メンバーが起用され、レギュラー組の熟成は進む半面、チームのオプションは増えなかった。今回のように吉田と冨安の代役は代表出場歴が少なくて経験値も低い選手ばかり、という事態を招くことになった」
24日の午後5時に代表合宿初日の練習がスタートしたが、欧州組を含めて全員が揃うのは25日の練習から。代役4人から誰と誰がCBのスタメンに名を連ねるのか?
植田と板倉、植田と谷口は試合で一緒にプレーしたことはあるが、谷口と板倉が同時にプレーしたことはなく、中谷にいたっては“コンビを組んだのは谷口だけ。それも21日の国内組合宿・流経大との練習試合の前半45分だけ”なのである。
森保ジャパンの強みである「堅牢な守備」が破綻した今、代表内にも不安が広がっている。