CB冨安離脱に打つ手なし…森保J“負傷連鎖”で露呈したレギュラー固定の大弊害
森保ジャパンが、非常事態宣言レベルの窮地に追い込まれてしまった。
カタールW杯アジア最終予選B組・6試合すべてにフル出場したDF吉田麻也(33)に続き、同5試合フル出場のDF冨安健洋(23)が右足痛で代表招集を辞退。27日に迫った中国戦と2月1日のサウジアラビア戦をレギュラーCB抜きで戦うことになったのである。
森保ジャパンにとっていかに大きな痛手か、最終予選6試合の戦いを振り返れば如実に理解できる。6試合・5得点と深刻な決定力不足に悩まされながら、それでもW杯自動出場圏内の2位に付けているのは、総失点が首位サウジアラビアと並んで「最少3」に踏みとどまっているから。それもこれもイタリアのセリエA・サンプドリア所属の吉田、英プレミアの強豪アーセナルでプレーする冨安の獅子奮迅の活躍のたまものだ。
中国戦、サウジ戦に招集された代役CB4人のA代表出場数は、植田直通(27=フランス・ニーム)が16試合、板倉滉(24=ドイツ・シャルケ)と谷口彰悟(30=川崎)が5試合、追加招集された中谷進之介(25=名古屋)が3試合。113試合の吉田、28試合の冨安と比べれば数段、見劣りすると言わざるを得ない。