2025年世界陸上は東京開催で決まりなのか? 日本陸連が国立競技場の規則をひっそり改正

公開日: 更新日:

 世界陸連のセバスチャン・コー会長は昨年11月の会見で、25年大会については4つの都市と交渉していると述べていた。「開催地決定は7月ですが、東京開催に決まっているんじゃないですか」と言うのは、陸連スポンサーの関係者だ。

「コー会長は東京五輪閉幕時に、『この施設(国立)を使って人々が見損ねたものをお目にかけたい。コロナ禍で五輪ができたことは奇跡。格別な舞台を用意してくれたことに恩義がある。お返しがしたい』と言った。コー会長は91年東京大会の運営を高く評価し、25年東京大会を強く希望。それで陸連が招致に動き出したとも聞いた。必ず東京に来ますよ」

 しかし、東京五輪の検証も終わらないうちに30年札幌五輪招致に動いていることに世論の反発もある。東京五輪のトラウマで、スポーツの国際大会にアレルギーを持つ国民・都民は少なくない。

「陸連が規則を改正したとはいえ、25年大会が東京開催になれば、サブトラックは用意しなくてはいけない。新たに建設するとなれば、大会経費は100億円以上かかるともいわれている。東京都の負担もあるだろうし、大会はたった10日間で閉幕です。反対の声が心配です」(実業団OB)

 東京開催が決まったら都民の声を聞いてみたいものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド