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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

日本マラソン界に再生の道はあるのか…「上げ底記録主義」に突き進む陸連の大罪

公開日: 更新日:

 日本のマラソンが、どんどんおかしくなっていく。

 27日の大阪マラソンの正式名称は、「第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会兼 ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ 兼 オレゴン2022世界陸上競技選手権大会マラソン日本代表選手選考競技会 兼 杭州2022アジア競技大会マラソン日本代表選手選考競技会 兼 マラソングランドチャンピオンシップチャレンジ」だそうだ。

 ダメ息子の引き出しのようで、整理整頓! と叫びたくなる。読売新聞と毎日新聞が共催に、後援には報知新聞とスポーツニッポンというライバル会社が枕を並べている。

■男子が直前までペースメーク

 1月の大阪国際女子マラソンでは男子がゴール直前までペースメークした。出場資格を19歳以上の女子競技者に限りながら「ただしペースメーカーは除く」から“男女混合マラソン”だなどと、こんなことを言う国はどこにもない。よほどの理由があることなのか。別府大分ではペースメーカーの不安定が指摘された。

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