阪神が陥る“鯉わずらい”の元凶はベンチワークにあり サヨナラ負けで広島に今季10戦未勝利

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 鯉わずらい、とは言い得て妙だ。

 22日も広島に敗れた阪神。これで広島戦は開幕から白星なしの9連敗となり、ネット上には阪神ファンの怒り、嘆き、自虐とともにこのワードが溢れている。

 2-3の七回に4番・佐藤輝の適時左前打で同点に追いつき、延長十回に再び佐藤輝が勝ち越しの適時二塁打。が、虎党が沸いたのも束の間、直後にアルカンタラが坂倉に同点弾、十一回裏には宇草にサヨナラ弾を浴びてジ・エンドである。

 鯉わずらいはいよいよ深刻だが、とはいえ、一方的にやられているわけではない。ここまでの10試合で1点差ゲームが5試合、3点差以内の接戦が2試合。唯一の引き分けも3点ビハインドを追いつきながら、勝ち切れなかった。力の差や単なる相性ではなく、采配や用兵、つまりベンチワークが招いた連敗と言っていい。

「打線は粘った? もう1点欲しいなというところもあるけど、難しいところやね」

 とは、試合後の矢野監督。「難しい」で片づけられては、選手もファンも困ってしまう。

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