秋山翔吾争奪戦「広島の勝算と切り札」 西武、ソフトBに続き参戦表明!
勝算はあるのか。
パドレス傘下の3Aエルパソを自由契約になった秋山翔吾(34)。古巣西武と、資金力に定評のあるソフトバンクが興味を示す中、ここにきて広島も名乗りを上げた。
21日、松田オーナーが「戦力としては当然。技術力や人間性など、カープに残してくれるものも多い」と明言した。
西武は古巣という大きなアドバンテージがあり、ソフトバンクは資金力において右に出る球団はなく、秋山と同学年で親交のある柳田もいる。秋山の今季の年俸(約11億円)は2020年に3年契約を結んだレッズが保障する。今季に限っては安い年俸でも獲得できるとはいえ、広島にそうした“武器”はあるのか。
「アッキ」「キク」と呼び合う仲
「デカいのがありますよ」とは、広島の地元放送関係者だ。
「菊池涼介(32)の存在です。もともと、『アッキ』『キク』と呼び合う仲。菊池は相手が年上でも臆さず仲良くなれますからね。両者の仲が特に深まったのは19年のプレミア12。各球団の主力が集まった事前合宿では菊池と2人でチームの中心となり、率先して他の選手とコミュニケーションを図った。チームの潤滑油を買って出たわけです。秋山はケガで本戦を辞退したものの、2人の努力の甲斐もあってチームは結束。日本に初優勝をもたらした。その菊池と一緒にプレーできるとなれば、秋山への大きなアピールになるはずです」
広島はカブスに移籍した鈴木誠也の穴が大きく、今月5日には中軸の西川が故障で登録を抹消され、長期離脱の可能性もある。秋山はノドから手が出るほど欲しい。
20日に帰国した秋山は、西武では長く1番打者として活躍した。広島で菊池と「1、2番コンビ」結成なるか……。