メジャーの敏腕コーチが格下の大学野球に引き抜かれるカラクリ
先週、ツインズのウェス・ジョンソン投手コーチがシーズン途中にもかかわらず大学野球の強豪ルイジアナ州立大に引き抜かれて辞任した。
同コーチはプロ経験がなく、もともと大学野球の投手コーチ一筋に歩んできた人物。運動生理学や心理学を応用した指導法で最強の投手陣をつくり上げた手腕が評価され、2018年11月にツインズの投手コーチに抜擢された。
就任後は1年目に実績のある投手が一人もいないローテを見事に機能させてツインズの地区優勝に貢献。今季は他球団で先発失格の烙印を押されてツインズに流れてきたベテランをポジティブ思考で蘇らせてツインズの快進撃を支えていた。
■強豪校監督の年俸は100万ドル超
そんな有能な投手コーチがシーズンの半ばに格下の大学野球のチームに引き抜かれたのはなぜか?
最大の要因は「カネ」だ。ジョンソン投手コーチのツインズでの年俸は35万ドル(約4700万円)だったが、ルイジアナ州立大はその2倍以上の75万ドル(同1億円)を提示したと言われている。