大谷翔平の移籍先に“渋チン”マーリンズが急浮上!8月からマイアミで「ヒリヒリする」可能性

公開日: 更新日:

年俸総額万年下位の渋チン球団が方針転換

 そんな中、二刀流の移籍先として浮上したのが、今回の対戦相手であるマーリンズだ。マ軍は39勝40敗の勝率.494で首位メッツと10ゲーム差のナ・リーグ東地区4位。メッツ猛追は厳しいが、ナのWC争いでは3位フィリーズとは3ゲーム差。地区シリーズ敗退に終わった20年以来、2年ぶりのプレーオフ進出も可能な位置につけている。

 マ軍の先発陣は今季サイ・ヤング賞候補に挙げられているエース右腕アルカンタラ(9勝3敗、防御率1.82)、右腕ロペス(5勝4敗、同2.97)の2人は計算できるものの、3番手以降が不安定。一方の打線はチーム打率.245(リーグ9位)、総本塁打88(同8位)、総得点346(同11位)。チーム2冠(14本塁打、45打点)のチゾム、DHソラー(13本塁打、34打点)の長距離砲2人が故障がちだ。現状、白星が見込める先発投手と、一発のある強打者の補強が急務なのだ。

 マ軍は毎年のように7月に主力選手を放出し、若手有望株を獲得してチーム再建を図ってきた。ジェフリー・ロリア前オーナー時代は渋チン球団として知られ、今季の年俸総額約95億円は30球団中26位。依然として低予算で運営しているとはいえ、17年にオーナーに就任したブルース・シャーマン氏は前オーナーの方針を転換し、地元メディアの取材に「選手に資金を投じるべきだ」と明かした。

■若手有望株と1対4の大型トレード

「二刀流の注目度、集客力を考慮すれば、エンゼルスは来季まで大谷を囲い込みたいはずですが」と大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう続ける。

「現在のエ軍に、大谷を引き留めるための総額400億円超の資金を捻出する財力があるとは考えにくい。チームを再建するのであれば、一年でも早いに越したことはありません。エ軍は育成力に欠けるため、まずはマイナー組織の充実、若手の底上げを図るべきでしょう。マーリンズに限らず、エ軍と同地区のマリナーズやレンジャーズ、ブルージェイズなどポストシーズン進出圏内にいるチームの多くは有望株が豊富です。プレーオフ進出に向けて補強が急務の球団なら投打の有望株4人を出して大谷の獲得に動く可能性もあります。エ軍にとっては決して悪い商談ではないでしょう」

 大リーグ史上初の女性GMであるマ軍のキム・アング氏はNHKのインタビューに答えて「大谷がマーリンズにいてくれたらと思いますね。能力、不屈、規律、適応力。これら全てを持ち合わせていなければ大谷が成し遂げたことは不可能です。彼の能力と個性に敬意を表します」と話している。

 ポストシーズン進出を切望する大谷は昨季の総括会見で「ヒリヒリする9月を過ごしたい」と話した。8月からはマイアミで「ヒリヒリする」レギュラーシーズン終盤を過ごすことになるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる