大谷の球宴2年連続「二刀流」出場はそもそも決まっていた? ウラにMLBのソロバン勘定
視聴率アップ、関連グッツ販売
ロッキーズの本拠地クアーズフィールド(コロラド州デンバー)で行われた昨年の球宴は二刀流フィーバーに沸き、MLBは大きな恩恵を受けた。
球宴前日に行われた本塁打競争の平均視聴者数(ESPN)は712万6000人だったのに対し、大谷とナショナルズのソト外野手による1回戦が行われた米東部時間午後9時半から15分間の瞬間視聴者数は868万5000人で最多を記録。FOXが中継した球宴本番は大谷効果もあって824万人が視聴し、史上最低だった19年の814万人を上回った(20年はコロナ禍で中止)。
オールスター関連グッズも飛ぶように売れ、大谷の球宴ユニホームは20年までロッキーズの主砲を務めたアレナド(現カージナルス)に次いで2番目の売り上げを記録した。
ちなみに、これはMLBの収入に計上されないものの、球宴後に行われたMLBの公式オークションでも大谷グッズは大人気。サイン入り球宴ユニホームが約1400万円、第1打席でナショナルズのシャーザー(現メッツ)の初球をフルスイングでファウルにしたボールが約250万円、本塁打競争で放ったホームランボールが約170万円と、いずれも高値で落札された。
■投票告知サイトの「顔」に起用
「MLBは去年の大谷フィーバーに味を占めたのでしょう。先月9日(日本時間)にファン投票が開始して以降、大谷に肩入れしているのは明らかだった。公式サイトのファン投票告知ページの写真に大谷を起用していたほどです。今回、投打ともファンや選手からの支持を得られなくても、間違いなくMLBは機構推薦で選んだはず。莫大な利益が見込める大谷を外すわけにはいかないからです」(前出の放送関係者)
地元メディアによれば、今年の球宴は大都市ロサンゼルスでの開催ながら、入場料が高額(最高で約9万円)なこともあり、発売当初は売れ行きが芳しくなかったという。今年もMLBの思惑通りにいくのかどうか。