大谷翔平WBC出場に「3つの障壁」エ軍が出場容認も鵜呑みにできないワケ
依然として今オフのトレード市場の目玉
しかも、大谷は来季もエンゼルスでプレーするとは限らない。今夏、トレードが浮上した際は、ヤンキースやパドレスなど10球団程度が獲得に関心を示した。今オフ、移籍話が再燃するのは間違いない。
仮に他球団に移籍すれば、WBCへの出場可否は移籍先の球団の意向にも左右される。
「もしヤンキース入りすれば、出場は難しいかもしれません」とは、メディア関係者。
「スタインブレナー前オーナーが野球の国際大会に非協力的だったため、ヤンキースから過去4度のWBCに出場した選手はわずか13人。そのうち投手は4人しかいない。17年大会当時、ヤ軍のエース格だった田中将大(現楽天)もWBC出場を視野に入れていたものの、7年総額約161億円の大型契約を結んでいたうえ、右肘に不安を抱えていたため、球団が出場を容認しなかった」
ドジャースは全4大会で計6人の投手を派遣しているが、いずれも年俸が安い救援投手。サイ・ヤング賞左腕カーショーらエース格は派遣しなかった。
高給取りや前年に60日以上の負傷者リスト(IL)入りした選手は、MLBと契約する保険会社がWBCへの出場を拒否すれば、派遣できない規定があるとの話もある。球団の思惑やさまざまなしがらみから、必ずしも大谷が日の丸のユニホームに袖を通すとは限らない。
その大谷は日本時間23日のレイズ戦でベンチスタート。6回に代打で出場し、空振り三振で1打数無安打に終わった。フィル・ネビン監督代行は大谷が28日のブルージェイズ戦に通常通り中5日で登板すると発表した。