巨人は最下位争い「裏天王山」に勝利も…原監督の四面楚歌と“裸の王様化”日に日に加速
スポーツ紙にまで「裏天王山」だと揶揄されている。1.5ゲームの僅差で始まった、5位・巨人と6位・中日の最下位争い。昨23日の初戦は、巨人がエース菅野の好投で勝利したものの、CS進出圏内のAクラス入りすら怪しくなっている“盟主”の周辺では、日に日に原辰徳監督(64)に対する風当たりが強くなっている。
OBで元監督の堀内恒夫氏が自身のブログで、原監督の投手起用に苦言を呈したのもそうだ。21日の阪神戦で五回途中に3失点で降板した先発のシューメーカーの後を受けてマウンドに上がったルーキーの赤星優志が2死一、二塁のピンチを抑えて交代すると、堀内氏は《彼をただの敗戦処理として使っているように思えてしまう。もし、そだてるというならば、あの1ポイントは他の誰かに任せ、次の回、頭から2回くらい長いイニングを投げさせた方が、経験を積ませると言えるだろう》と書いた。
「各紙の評論家コラムも厳しい論調が目立ち始めた。確かに、開幕ローテーション入りした赤星は先発から中継ぎに降格した6月中旬以降、勝ち試合負け試合に関係なく登板し、ワンポイントのような起用も多く、そうかと思えばイニングまたぎをしたりと、役割が一定しない。チーム内でも同情の声があるのは事実。今季40試合以上登板している投手は巨人が5人で最多です。リリーフ左腕の高梨は4日連続登板もあった。先発が早い回で交代するため、リリーフにしわ寄せがきている。監督と投手陣の間に入る桑田(投手チーフ)コーチはそのたびに選手をなだめすかして、疲労の色が濃くなっている」