オリ宗佑磨がサヨナラ打!「中嶋チルドレン」奮闘で首位ソフトBに3タテ食らわす
「良くも悪くも今日は僕の日だなと思って、打席に立ってました」
お立ち台でこう言って、ファンを笑わせたのがオリックスの宗佑磨(26)だ。
19日のソフトバンク戦で、延長十回2死満塁からサヨナラの中前打。ナインの手荒い祝福を受けたものの、四回には失点につながるエラーをやらかし、前の打席では送りバントを失敗していた。これには同じくお立ち台に立った吉田からも、「最後はやってくれると思ってた。それまで苦しいプレーもあったけど」といじられた。宗が「良くも悪くも僕の日」と言ったのは、そうした理由だ。
今季は打率.270、5本塁打、41打点。得点圏打率は3割超と、チャンスにめっぽう強い。今やチームになくてはならぬ三塁手だが、一軍定着は昨季からだ。
当時を知る球団関係者が言う。
「オリックスは宗が入団した14年こそ2位になったが、あの頃は万年Bクラス球団。『どうせ勝てないよ』という雰囲気がチーム内に蔓延しており、そんな空気にあてられた若手も少なくなかった。一軍と二軍を行き来していた宗もそのひとり。当時の福良監督(現球団GM)に『練習はしているか』と聞かれ、『しています』と言ったものの、すぐにウソとバレ、呆れられたこともあった。ともすれば『素質の持ち腐れ』といわれていた宗にとって、転機になったのが、20年途中で辞任した西村監督に代わって一軍の指揮を執るようになった中嶋監督の存在です」