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生島淳スポーツジャーナリスト

1967年、宮城県気仙沼市生まれ。早大卒。広告代理店勤務後、スポーツジャーナリストとして独立。高津臣吾著「一軍監督の仕事」「二軍監督の仕事」(ともに光文社)の企画・構成を担当。「エディー・ジョーンズとの対話」「箱根駅伝 ナイン・ストーリーズ」(ともに文芸春秋)など著書多数。

(3)20歳の長岡を大抜擢 数年後の“黄金時代”見据え若手起用では「あえて二兎を追う」

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 さらに高津監督は、数年後の「黄金時代」を見据え、着々と新陳代謝を図っている。

 ヤクルトの捕手といえば、古田敦也が思い浮かぶ。今季から古田がつけていた背番号27を継いだ中村悠平だが、下半身のコンディション不良で開幕に間に合わなかった。彼が復帰するまでは24歳の古賀優大と入団2年目の内山壮真(20)を併用し、若手が着々と経験を積んだ。

 高津監督は言う。

「打順、メンバーは固定した方が強いです。でも、それは競争原理が働いた結果でないと意味がない。チーム内の競争が激しくなれば、今季だけでなく、未来のスワローズも強い。でも、雰囲気が悪くならないのがウチの良さかな」

 1990年代から続くファミリー的な雰囲気が今の強さを下支えしているのかもしれない。

(次回は「ミドルリリーバー」に代表される投手陣のやりくり)

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