(3)20歳の長岡を大抜擢 数年後の“黄金時代”見据え若手起用では「あえて二兎を追う」
さらに高津監督は、数年後の「黄金時代」を見据え、着々と新陳代謝を図っている。
ヤクルトの捕手といえば、古田敦也が思い浮かぶ。今季から古田がつけていた背番号27を継いだ中村悠平だが、下半身のコンディション不良で開幕に間に合わなかった。彼が復帰するまでは24歳の古賀優大と入団2年目の内山壮真(20)を併用し、若手が着々と経験を積んだ。
高津監督は言う。
「打順、メンバーは固定した方が強いです。でも、それは競争原理が働いた結果でないと意味がない。チーム内の競争が激しくなれば、今季だけでなく、未来のスワローズも強い。でも、雰囲気が悪くならないのがウチの良さかな」
1990年代から続くファミリー的な雰囲気が今の強さを下支えしているのかもしれない。
(次回は「ミドルリリーバー」に代表される投手陣のやりくり)