ポストシーズン1号の阪神・佐藤輝明は“打撃矮小化”が心配…岡田新監督や糸井、福留も指摘

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 母校・近大の先輩で、今季限りで引退した糸井も引退会見で「絶対に球界を代表する選手になってほしい」「もっと練習せい」と激励。元阪神福留孝介氏は9日、在阪放送局の中継で「僕が感じていることとして言えば、少し打撃が小さくなっているといったらおかしいですが」と前置きした上で、「三振したくないとか、そういう気持ちが増えてくると、どうしても当てにいき、打撃が小さくなっていく」などと指摘した。

 阪神では、佐藤輝明と並ぶ大砲の大山悠輔(27)も「30本」の壁を破れない状態が続いている。球場が広く、打球が浜風の影響を受けやすいとはいえ、生え抜きでは1985年の掛布雅之岡田彰布以降、30本塁打以上をマークした選手は皆無だ。

「理由はいくつかある。金本監督時代から変化しつつあるが、ドラフト1位でいわゆる『全体的にまとまった選手』を無難に指名し続けてきたこと。首脳陣も、長所を生かすよりも欠点を改善する指導に重きを置いていた。失敗を恐れて小さくまとまった選手は枚挙にいとまがない」(阪神OB)

 佐藤輝明は「球界の宝」になれる逸材。岡田新監督を迎える来季はその分水嶺になりそうだ。

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