巨人は正気なのか? 阪神大山、ソフトB甲斐&石川のFAトリプル取りで「乱獲時代」に逆戻りへ
巨人が久しぶりにFAトリプル取りを目指す。
国内FA権を行使した阪神の大山悠輔(29)、ソフトバンクの甲斐拓也(32)、石川柊太(32)の獲得に乗り出すというのだ。
大山は年俸Aランク、甲斐はBランク。ルール上、行使した選手との契約は2人までだが、石川は人的、金銭ともに補償不要のCランクとみられ、3人目の契約も可能だ。
「3人取り」なら2016年オフ以来。山口俊(DeNA)、森福(ソフトバンク)、陽(日本ハム)の史上初となる3人同時取りで話題となったが、迎えた翌17年は4位、18年は3位で当時の高橋由監督がわずか3年で辞任に追い込まれた。
巨人の元バッテリーコーチで評論家の秦真司氏がこう言う。
「巨人の捕手の育成に携わったことがあるので、甲斐の獲得に乗り出すというニュースは残念です。今季は28歳の岸田が最多の72試合で先発マスクをかぶり、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。阿部監督の手腕で岸田を主戦捕手に育てながらシーズンを制した。来季は岸田を中心に据えながら23歳の山瀬にも経験を積ませるのだろうと思っていたが、甲斐が入ってくるなら話は別。『捕手としてどれだけ必要としてくれるか』と言う甲斐はさらなる出場機会を求めているとも聞く。仮に巨人に入った場合、残留を決めた大城卓、小林は言うまでもなく、伸びてきた岸田の芽まで摘むことになりかねない。若手の山瀬もしかりです。目先の補強によって、当初の捕手育成構想は頓挫するでしょうから、そこが心配です」