坂本花織がフィギュア世界1位も “鬼の居ぬ間”に日本勢席巻とはいきそうもない韓国勢の猛追
「一時的ではありますが遂に世界ランキングが1位になりましたー やったー!」
SNSで喜びを爆発させたのは、フィギュアスケート女子の坂本花織(22)。23日のグランプリ(GP)シリーズスケートアメリカで優勝し、世界ランキングで頂点に立った。
坂本はこのスケートアメリカで海外のGPシリーズ初優勝。今年2月、北京五輪女子シングルスで銅メダルを獲得し、3月の世界選手権でも優勝するなど、日本女子のトップを走ってきた。
もっとも、坂本が世界1位に浮上した理由は、ロシア勢不在に他ならない。ロシアのウクライナ侵攻が続く中、ISU(国際スケート連盟)はロシアとベラルーシの選手を国際大会から除外しているからだ。
現在、北京五輪金メダルのシェルバコワ(18)は世界ランク2位。北京五輪銀メダルのトルソワ(18)は同5位。しかし、このまま侵攻が続けばロシア勢の名前がランキング上位から消えるのも時間の問題だろう。
しかし、だからといって、日本勢が席巻……というわけにはいきそうにない。最近、メキメキと頭角を現してきた韓国勢の活躍が目覚ましいからだ。世界ランクのトップ10には3人の韓国選手がランクイン。イ・へイン(17)は4位、ユ・ヨン(18)は6位、キム・イェリム(19)は7位。キムを除けば、五輪とはまだ無縁の若手で、ジュニアでの実力者。ユ・ヨンは紀平梨花(20)を教える濱田美栄コーチの門下生で、大技のトリプルアクセルを武器にしている。
坂本に続く日本勢は三原麻衣(23)の13位、樋口新葉(21)の14位。すでに韓国勢の後塵を拝している。