蝉川泰果はジャンボ尾崎の二の舞? 描く青写真「30歳まで日本ツアー専念」の拍子抜け
■レベル低い周りのヘタが伝染
「日本ツアーで賞金王を何度とっても、スポット参戦ではジャンボ尾崎と同じで海外では絶対に勝てない」と評論家・菅野徳雄氏がこう言う。
「ジャンボも本気で米ツアーに参戦したら勝てたと思う。6位に終わった1989年全米オープンは、最終日13番まではトップタイに並んでおりメジャーに勝つチャンスに近づいたが、結局、勝てずじまいだった。やはりスポット参戦では米ツアーに溶け込むことができない。ゴルフは個人競技とはいえ、米ツアーに仲間が増えることでさまざまな情報が入ってくる。溶け込むということは英語で会話し、環境やタフな移動や地域によって違う芝に慣れるということです。日米間を行ったり来たりでは、よそ行きのゴルフしかできない。だからジャンボは海外に行くと国内のように堂々とプレーできなかった。日本で賞金王になっても世界レベルで見れば価値は低い。蝉川にはジャンボの二の舞いを演じるな、とアドバイスしたい」
大学の先輩である松山英樹(30)は21歳だった2013年から米ツアーに参戦し、メジャーに勝つまで8年もかかった。世界最高峰のツアーで戦い、着々と力を蓄えていった。蝉川が日本で30歳まで戦っても、レベルが低い周りに感化されるだけだ。