藤浪晋太郎の新天地はアスレチックス メジャー屈指の再生工場で待ち受ける苛烈な生存競争

公開日: 更新日:

 積年の夢が叶った。12日、米アスレチックスの公式サイトが、ポスティングによるメジャー挑戦を目指していた阪神藤浪晋太郎(28)とメジャー契約で合意したと発表。契約年数は1年で、先発投手として起用する方針だという。

 先発として勝負したい意向がある藤浪は、かねてトレード願望があったといわれている。「フライデー」のインタビューでは、昨季に関して「以前のような抜け球、引っ掛け球はなくなり、自信を持ってマウンドに上がれるようになりました」とした上で、「阪神の投手陣はリーグ屈指というのもあって、なかなか登板のチャンスが巡ってこない。21年と22年シーズンに関しては『使わないなら(トレードに)出してくれよ』という想いも正直、ありました」などと語っている。

「実際に複数球団が阪神に藤浪のトレードの打診をした。しかし阪神は、『ドラ1』で獲得した人気者を放出して他球団で活躍されたらそれこそ赤っ恥と考え、塩漬けが続いた。阪神もメジャー挑戦するなら、ということでポスティングを容認したが、フライデーのインタビューを見ても、阪神へ戻るつもりはないと腹をくくっているのでしょう。プロ入り直後からメジャー挑戦への夢を抱き続けていたこともあり、モチベーションは最高潮といいます」(阪神OB)

 一方で、メジャースカウトが懸念するのが、MLB公認球への対応だ。

「比較的投げやすいといわれる日本の統一球でも制球が安定しなかったのに、縫い目が高く、表面の革がカサカサして滑りやすいMLB公認球を操らなければいけない。日本以上に四死球連発で自滅する可能性もあるだけに、何よりまずはボールに慣れることが重要でしょう。直球はもともと横回転する上に回転数は少なく、ホップ成分に欠ける。ボールを低めに集めて打たせて取る、というスタンスがハマればいいが……」とは、さるメジャー球団関係者の弁。

 そんな藤浪が新天地に選んだのが、大谷翔平のエンゼルスと同じア・リーグ西地区に在籍するアスレチックス。この選択は吉と出そうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  1. 6

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  2. 7

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」

  3. 8

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 9

    広末涼子とNHK朝ドラの奇妙な符合…高知がテーマ「あんぱん」「らんまん」放送中に騒動勃発の間の悪さ

  5. 10

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性