大谷翔平は2023年オフに移籍する? 密着1460日間のエンゼルス番米国人記者を直撃

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 エンゼルス・大谷翔平(28)に魅了される米国のメディア関係者は少なくない。地元紙「オレンジ・カウンティー・レジスター」でエンゼルスのビートライター(番記者)を務めるジェフ・フレッチャー氏もそのひとりだ。大谷のメジャーデビュー時から1460日間にわたって密着し、「SHO TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男」(徳間書店)を上梓した氏を直撃した。

  ◇   ◇   ◇

 ──大谷は投打にわたってフル稼働ですが、起用法に制限をかける必要はないですか?

「現時点では、すべてうまくいっているわけですから、このまま続けるのが一番です。本人が故障すれば制限する必要はありますが、現在は何も問題ない。それならば、このままやるのがベストではないのか、というのが私の考えです」

 ──依然としてトレードの噂が絶えません。FAになる2023年オフは移籍すると思いますか?

「問題は現時点で誰が球団を買収して新オーナーに就任するかがわからないことです。新オーナーの方針によります。次のオーナーが大谷を残したいかどうか。問題はそこなんですよ。新オーナーが残したいと思えば、それなりの金額を提示されて、大谷も契約するでしょうし、そうでなければ彼が他球団に移籍することになるでしょう」

■金よりも勝てるチームが条件

 ──エンゼルスを買収する資本家は、誰でも大谷を残したいと考えるのではないですか?

「大金を払わなければならないので、彼がチームを気に入っているというだけで残すわけにはいかない。それなりのお金が必要になる。そのお金がお互いに納得できるかどうかで話は違ってきます。問題は新オーナーが大谷と好条件で契約して、なおかつ他の選手を獲得する資金を用意できるのか。大谷に対してはポストシーズンに進出できることを説得できるかという問題もある。大谷はどこにいようが、大金をもらうのは間違いありません。ただ、大谷は勝ちたいんです。お金よりも勝ちたいという欲が強い。最終的には勝てるチームというのが条件ではないかなと思います」

 ──ヤンキースやメッツなどのビッグマーケットで勝負する気はあると思いますか?

「彼がエンゼルスに入団した時に、どこのチームがいい、こういうことが好みだとか一切、言わなかったんですよ。我々としては想像するしかないが、その時は確かにエンゼルスが選択肢に入っていたということですけども、今は彼自身の立場、地位など状況が変化しました。17年オフに契約した時と比べると、間違いなく彼のメンタリティーは成長している。他の可能性を探ることも十分あり得るでしょう」

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