春のセンバツ初出場校それぞれの金策事情…「個人情報保護」で卒業生寄付も集められず

公開日: 更新日:

「私たちの学校は120周年という節目の年でもあり、学校行事として日帰りでの応援を実施予定です。他の部活動の大会との兼ね合いもあり、参加生徒は500人少々かと。バスの料金? 大会の日程次第なので今のところ何とも言えません。徳島はバスが少ないから、初戦が徳島マラソン開催日の19日になったらどうなるか……。資金集めについては、2日に卒業生に寄付依頼書を送ったばかり。その他に何かするつもりはありません」

■卒業生の住所や電話番号の名簿は作らず

 悲鳴を上げているのが29年ぶりに聖地の土を踏む光(山口)だ。「目標金額は前回(1994年夏)と同様の6000万円としていますが、ウチは卒業生に頼ることができず、かなり苦戦しています」と川上野球部部長がこう続ける。

「個人情報の保護が厳しくなった頃から卒業生の住所や電話番号の名簿を作らなくなってしまったんです。だから連絡を取る手段がなくて。ある卒業生から『寄付をしたいのに肝心の手紙が届かない!』と、お叱りの言葉を頂いたほどです。前回出場の際に余った予算と、市からの支援金を合わせて約1200万円。目標金額2000万円のクラウドファンディングからの寄付金は80万円ほど(3日時点)。応援は1泊の車中泊だとして、バス10台の料金が総額およそ400万円。そこに食費や応援グッズの製作費などの諸経費が加わるので、野球部の滞在費や用具の一新などを考えると厳しい状況です。集金のために商工会議所などに挨拶したりと地道に取り組んでいますが……」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853