スポーツ界のトレンドに逆行 マスターズがMLBのような試合時短に取り組まない理由

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 それに対して、マスターズの収入を大きく支えているのがパトロンが落とすカネだ。概算だが正規チケット代は一般でも手に入る月曜~水曜分が1日100ドル。3日間15万人の入場があり1500万ドルになる。そして木曜から日曜日の通し券が450ドル。約4万人のパトロンに販売され1800万ドル。

 ギャラリーの会場での飲食代が700万ドル。さらにマスターズのロゴマークが入ったグッズ売り上げが7000万ドルになる。ゲストをもてなす施設、バークマンズプレースは1000万ドル。1週間でパトロンが落とすカネは1億2000万ドル(約158億4000万円)にもなる。これが時短になって54ホール3日間開催なら、それだけで収入が大幅にダウンする。

 黙っていても、莫大なカネが転がり込んでくるマスターズは4日間72ホールでの収支決算を伝統として守り続けているわけで、時短に取り組む必要がないのがよくわかる。

ゴルフライター・吉川英三郎)

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