当時に比べてスポーツ医学も進歩しているとはいえ、照ノ富士が地獄のような苦しみに耐えて稽古をしなければいけないのは同じだろう。
「照ノ富士は将来の伊勢ケ浜部屋の後継者。しかし、7月に63歳になった伊勢ケ浜親方は定年延長制度(65歳の定年後も70歳まで再雇用)を希望しているので、照ノ富士は師匠と交換する親方株を手に入れなければならない。おそらく部屋付き親方の誰かが『中継ぎ』としていったん、伊勢ケ浜部屋を継ぐことになるだろう。照ノ富士も横綱特権で引退後、5年間はしこ名で親方になれるが、数に限りある親方株なので取得には年数もかかる。うかつに引退もできない」(角界OB)
果たしてどれだけもつのか……。