セ最下位独走の中日“鬼の立浪監督”がひさびさ笑った記録づくめのサヨナラ勝ち
セ・リーグの最下位を独走する中日が記録づくめのサヨナラ勝ちだ。
13日の広島戦。まずは初回に74年ぶりの球団新記録が生まれた。1番の岡林勇希(21)がカウント3-1からの直球を左前に弾き返し、26試合連続安打。1949年に初代「ミスタードラゴンズ」の西沢道夫がマークした球団記録を更新すれば、先発の柳裕也(29)も快投を演じる。
初回に味方の失策と死球で招いたピンチを脱すると、被安打ゼロのまま9回を投げ切って降板。打線の援護がなく、無安打のままノーヒットノーランを逃したのは、13人目の珍事となった。
さらに“記録”は続く。延長戦に入り、ここまで36試合登板で被本塁打ゼロ、防御率0.00の守護神・マルティネスが堂林にソロ本塁打を浴びた直後の十回裏。先頭の4番・石川昴弥(22)が左翼へ同点本塁打を放つと、続く5番の宇佐美真吾(30)が右翼へサヨナラ本塁打を放り込んだ。
延長戦に入ってからの2者連続本塁打は中日では55年ぶり。連弾によるサヨナラ勝ちはプロ野球史上初の快挙だった。