花巻東・佐々木麟太郎「ドラ1指名」に阪神参戦! 岡田監督が掛布以来の高卒スラッガー待望
この日の活躍がプロ入りの背中を押すのか。
8日、高校通算140本塁打の花巻東(岩手)の佐々木麟太郎(3年)が昨春以来の甲子園の土を踏んだ。
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宇部鴻城(山口)戦に「3番・一塁」でスタメン出場すると、初回に甲子園初安打となる左前打。3打数3安打1打点の大暴れで勝利に貢献した。
県大会中に背中を痛めた影響について、父親の佐々木洋監督は「まだまだのところはありますが、予選より振れるようになってきたなと。だいぶ怖がらずに振れている」と、復調の手応えを感じている様子だった。
その麟太郎は複数球団が今秋ドラフトの1位候補にリストアップしている一方で、大学進学も消えていないともっぱらだ。早大、明大を筆頭に、全国強豪校がこぞって麟太郎に“合格手形”を出しているといわれている。
大学進学は佐々木監督の意向もあるという。さる球界関係者は「プロ入りは大学の4年間を経験してからでも遅くないという考え。大学は出ておいた方がプラスという親心もあるでしょう」と明かす。プロ志望の麟太郎も県大会前、進路について「今後については夏が終わってから考えたい」と話すなど、父親の意向は無視できない。
プロ入りか大学進学か、この夏の結果が大きく左右するとみられる中、184センチ、113キロの巨漢大砲をとりわけ注目している球団が阪神だ。球団OBがこう話す。
「今秋ドラフトでは、自身もスカウト登録している岡田彰布監督(65)の意向が強く反映される。岡田監督は阪神で長年にわたって高卒野手のレギュラーが育っていないばかりか、あの掛布雅之以来、高卒のスラッガーが出ていないことを憂いている。投手はある程度コマが揃っていますから、将来の中軸候補となりうる麟太郎や、真鍋(広陵)らに注目しています」