「ソサイチ」って何? ブラジル発祥の7人制サッカーを広めた日本人に聞いた
サッカーを通じて地域社会や日本全体に貢献
──日本代表にはどんな選手がいる?
高校サッカー選手権で名を馳せた選手や、かつてJリーグでプレーしていた選手、そして一時はサッカーから離れていたが復活を遂げた選手ら、多様な背景を持つ選手たちが集まっています。
これらの選手はプロではありません。ソサイチのチームはアマチュアを中心としており、選手たちは日常の仕事を持っています。
連盟としても、プロ化は現在のところ考えていません。むしろ、ソサイチがめざすのは、サッカーを通じて地域社会や日本全体に貢献すること。農業法人を持つチームが、農業とソサイチを組み合わせて、地域の農業の活性化を図る取り組みを行っている例もあります。
また、健康的な生活を送るための啓発も忘れていません。食生活の意識改革や、健康を維持するためのサッカーの普及など、生涯スポーツとしての側面を持ちつつ、より多くの人々にサッカーの楽しさやその重要性を伝えていきたいと考えています。
──ソサイチを始めるには?
まず「エフチャンネル」(https://www.f-channel.net/)への登録がオススメです。チームを組むことが基本ですが、1人から参加できるイベントもあり、そこで知り合った人たちと新たなチームを結成することも可能です。
ソサイチ専用コートはまだ国内に少なく、フットサル3面分の人工芝施設と兼用されることが多いです。大部分の施設は関東圏や関西圏に集中しており、他の地域ではまだ少ない状況です。
プレーする際の道具としては、基本的にはサッカースパイクの使用が可能ですが、施設によってはトレーニングシューズに限定される所もあります。
まずはエフチャンネルの公式サイトをのぞいてみてください。
(聞き手=いからしひろき)
▽馬場貴嗣(ばば・たかつぐ) 1972年、愛知県生まれ。2001年に世田谷にあるフットサル場で働いていた頃にソサイチと出合い、7人制サッカーの面白さに魅了される。06年から本格的に普及活動を開始。12年に一般社団法人日本ソサイチ連盟を設立し、代表理事に就任。